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NPO理念

 2006年4月に「障害者自立支援法」が制定されました。これは、少子高齢化社会を迎えるにあたり、従来の支援費制度に代わり、障がいのある人に費用の原則1割負担を求め、福祉サービスを一元化し、保護から自立に向けた支援をすることとしています。しかし、現実的には自己負担の増額によりサービス利用が出来なくなるなど一段と厳しさを増幅しました。そして、障がいのある人々がどのように働きながら自立を図るかが鮮明に問われています。

 障がいのある人の経済的自立支援の一つとして、就労支援施設等による軽作業がありますが、その対価は、極めて低く経済的自立には程遠い感がしています。また、就労先を確保するにはまだまだ厳しい社会状況です。そして、保護者亡き後の事を考えると大きな不安に駆られます。
 障がいのある人の自立支援を考えるとき、個性や創造性に着目した新たな自立支援の道を模索する必要があると考えました。そこで私たちは、就労支援施設で多く行われている「ものづくり」だけではなく、障がいのある人が「夢を創る」ことの大切さを強く体感することも自立への要素だと考えました。夢を創るとは、音楽をはじめとする「芸術全般の活動」を含んだものです。
 その具現化として、2008年9月に島根県在住のアーティストの出演を得て、「夢のつばさコンサート」を開催しました。アーティストと障がいのある人のグループ「バンドどりーむ」が同じステージに立ち、音楽を通して生きる歓びを共有しました。また、CD制作・販売を行い、バンドどりーむの方の自立支援の一助とさせていただきました。
 そこで私たちは、障がいのある方の自立支援活動に賛同していただく方の芸術作品や障がいのある方の音楽など芸術を提供・販売することを基軸とした事業組織を形成し、その収益から自立支援を図っていきたいと思います。当面、CD制作・販売・コンサート活動や「ご縁アートプロジェクト」の推進を図っていきます。また、障がいのある人、ない人が協働して形成する社会、共生のまちづくりを推進していきたいと考えます。
 このために特定非営利活動法人「サポートセンター どりーむ」を設立し、障がいのある人の雇用を促進し、自立支援の在り方を提案し、障がいのある人、ない人の感性が人々の心を繋ぎ合い、大きな絆を紡ぎ、神話の国出雲から全国に向け発信していきたいと考えます。

​理事長

土江和世

​イラスト:きお。

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